点検・整備
点検(2年点検)

クルマの故障を未然に防ぎ、その性能維持を図るため定期点検を行います。
確実な点検を行うためには専門的な知識や技術・経験などが必要で、整備士の資格を持ったプロが行います。

ステアリング装置

パワー・ステアリング装置のベルトもチェック

■ステアリング装置

クルマの進行方向を決めるという重要な役割を果たすステアリング装置。
ハンドル操作の不具合を防止するため、ロッドおよびアームの緩み、がた、ボール・ジョイントのダスト・ブーツの亀裂や損傷などを調べます。

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走行中にハンドルがガタガタするのって故障?

ブレが現れる走行速度で原因が異なります。高速走行時に、ある速度の範囲に限定して起こるのは、タイヤのホイール・バランスが狂ってスムーズに回転しないためと思われます。30~40km/hの低速の場合はタイヤそのものの変形やホイールアライメントの狂いなどが原因として考えられます。症状がある場合は、受付時に伝えてください。

 
ブレーキ装置

ブレーキ装置を点検。ブレーキパッドやブレーキ・シューは残量をメジャーで測ります。

■ブレーキ装置

クルマを止めるという重要な役割を果たすブレーキ。効き不良を防止するためブレーキ・パッドやブレーキ・シューは厚みを測って残量を確認。ブレーキ・オイルの漏れ、ホースやパイプの損傷や取付状態なども点検します。

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ブレーキを踏むたびにキーキー音がするんですけど?

ブレーキ・パッドには金属板がついていて残量が1mm程度になるとディスク・ローターと接触して音を出します。ペダルを踏むたびに金属音がしたら、限界まですり減っている恐れがあります。パッドの摩耗だと直ちに交換が必要です。整備工場で点検を受けましょう。なお、パッドの交換時期の目安は、お客様の運転の仕方や年間走行距離などによって異なりますので、行きつけの整備工場に相談してください。

ブレーキ・パッドなどの減り具合と安全性の関係が一目でわかるオリジナルの実物見本。

 
教えて!てんけんくん
ユーザー車検後の不具合(装置別割合)

※一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会調べ

教えて!てんけんくん(2)

ユーザー車検・車検代行

自動車ユーザー自らまたは、ユーザー車検代行業者がクルマを国の検査場へ持ち込んで車検を受けることをいいます。これらの場合、車検の際に点検整備を実施しないケースがほとんどなため、右のグラフに示すようなトラブルが発生する可能性が高くなります。トラブルの無い快適なカーライフを送るためには、国の認証を受けた整備工場(黄色の看板が目印)で定期点検をきちんと受け、不具合箇所がある場合は必要な整備をして安全性を確保しましょう。

整備工場とユーザー車検代行業者
との違いをもっと知りたい方はこちら

教えて!てんけんくん
 
 
走行装置

タイヤゲージで残溝を計測したり、ホイールのナットの緩みを確認して増し締めしたりします。

■走行装置

クルマの「走る・曲がる・止まる」の動作を路面に伝える働きを担っている走行装置。
タイヤの残溝やクラック、空気圧をはじめ、ホイールの脱落などを防止するためにホイールのナットおよびボルトの緩み、ベアリングのがた等を点検します。

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タイヤの空気ってチェックしなくてもいいんじゃない?

空気は自然に抜けてしまうので、最低でも1か月に1回を目安に点検してください。点検は長距離走行後などではなくタイヤが冷えた状態で。タイヤの適正空気圧は車種やタイヤによって異なります。また、スペアタイヤも忘れずにチェックしてください。わからない場合は、行き付けの整備工場にお気軽にお問い合わせください。

 
サスペンション

各部の取付部緩みや、ショック・アブソーバの
オイル漏れなどを点検します。

■サスペンション

サスペンションは、走行時の路面からの衝撃、振動などを吸収したり、コーナリング時の姿勢を安定させたり、快適な走行ができるような役割を果たしています。不具合があると乗り心地や操縦安定性に悪影響を及ぼします。

 
動力伝達装置

ドライブシャフトのダスト・ブーツを点検しています。

■動力伝達装置

エンジンで発生させた動力を車輪に伝えるための装置です。FF車とFR車、オートマチック車とマニュアル車で多少違いはありますが、走行時の異常な振動や動力の伝達不良を防止するため各部分を点検します。

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電気装置

バッテリの性能や充電状態などを点検します。

■電気装置

エンジン内部でガソリンに点火する点火プラグやトランスミッションの変速などを制御する電子部品、また、各種電気装置に電力を供給するバッテリなど、クルマでは多様な電気装置を使用しています。エンジンの出力低下や燃費悪化および始動不良等を防止するための点火装置のチェック、ライトやワイパーを動かす電源としてのバッテリの充電状態などを点検します。

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バッテリに寿命ってあるの?

バッテリは走行中に充電される仕組みになっていますが、家庭用の充電電池と同じく寿命があります。寿命はクルマの使用頻度やオーディオやカーナビ等の付属装置による電力消費の大小などで変わってきます。寿命は外見からは判断できない場合がほとんどなので、定期点検時などに整備工場でチェックして、必要に応じて補充電やバッテリの交換を依頼してください。

 
エンジン

日常点検でも行うエンジン・オイルの点検。
量だけではなく、汚れも点検します。

■エンジン

クルマの心臓部です。エンジン本体の他、エア・クリーナ・エレメント、エンジン・オイル、燃料装置、ラジエータなどを点検します。

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教えて!てんけんくん
スキャンツール
教えて!てんけんくん(3)

スキャンツール

目覚ましい技術革新により、クルマの利便性は日々向上しています。低燃費性能の追求や交通事故回避のため、エンジンはもちろん、ブレーキやステアリング操作など、全体を統合的にコントロールしているクルマも数多く存在します。そうしたクルマは、電子装置を多用しているため、スキャンツールを使わなければ状態を把握できません。スキャンツールとは、さまざまな情報を入手できる診断用のツールのこと。便利になった分、その点検・整備には専門のツールと高度な知識や技術が必要となるのです。

 
 
ばい煙・悪臭のあるガス・有毒ガスなどの発散防止装置

排気管の点検。
クルマの下廻りにあるさまざまな装置も点検します。

■ばい煙・悪臭のあるガス・有毒ガスなどの発散防止装置

排出ガス減少装置などは高熱を発するため火災発生の恐れもあります。緩みや損傷がないか細部にわたり点検します。

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整備

点検の結果、不具合箇所や不具合が発生しそうな箇所が見つかった場合はお客さまに説明の上、必要な整備を行います。点検・整備を行った結果は「点検整備記録簿」に記録されます。

教えて!てんけんくん
車検と定期点検の違い

定期点検整備済みステッカーの貼付

教えて!てんけんくん(4)

車検と定期点検の違い

定期点検は、クルマの故障を未然に防ぎ、その性能維持を図るために行います。自家用乗用車の定期点検には、1年点検(車検と車検の間の年)と2年点検(車検時)があり、定期点検・整備が完了すると、定期点検整備済のステッカーがフロントガラスに貼付されます。一方、車検はその時点でのクルマの安全性や公害防止面で国が定める最低限の基準に適合しているかを検査するものです。
たとえば、ブレーキ・パッドが限界近くまで減っている状態でも検査時に定められた制動力を満たしていれば車検は通ります。しかし、その後整備をしないで摩耗限界に達した場合、ブレーキの効き不良をおこすばかりかその他の装置まで損傷させてしまい、高額な修理費用を要する可能性も考えられます。
検査後の安全や無駄な出費を防ぐことも考慮すれば、定期点検は必須といえます。

 

【取材協力】和幸工業株式会社千葉ニュータウン店(千葉県印西市)